2017年10月17日火曜日

最近書いたもの

ぺんぺんでは
これほど仲のいいママ友はなかなかできない、
というのがいいところだけど、
それよりも、私たちがぺんぺんを続けてきたのは、
ぺんぺんの保育の考え方が好きだったからなのよ~

と何度も教えてくれたのは、
卒業していったお母さんたちでした。

「もっとみえこさんの考えていることを書いたらいいのに!」

とありがたい叱咤激励をたびたびいただいて、
最近「活動日誌」のページなどにも時々書くようになりました。

子どもとの時間はおもしろくて、
可笑しくて、
いとおしくて、
そんな気持ちで書いています。

ページはどんどん更新されてしまうので、
最近の私の書いたものをご紹介します。

よかったら読んでみてください。




『ちぐはぐで、可笑しな仲間に囲まれて。』
2017.7.11



『畑と共に育つ子どもたち』
2017.6.25



『森のいちご狩り』
2017.6.9



それから、いつもお世話になっている森ノオトさんのページに
私の文章を載せていただきました。



『大きな空の下の、ちいさな なかまたち。
~アンちゃんは、3歳だから~』
森ノオト寄稿


また、先日クレヨンハウスさんが取材にいらして、
近いうちに雑誌『いいね』と『月刊クーヨン』に
青空保育ぺんぺんぐさを
とりあげていただけることになりました。







まわりと同じ子育てをしなくちゃいけない?

ぺんぺんぐさを立ち上げたばかりのころに
ブログを書いてみてから、
すっかりそのままになってしまっていました。

あれから4年半。
まわりのお母さんたちの様子がずいぶん変わった気がします。
あのブログを書いたころは、

我が子が大切だけど、
もう自分だけで子育てするのは、しんどい。
でも私は、まだ子どものそばにいなくてはいけないんじゃないか・・・

そんな葛藤を抱えるお母さんが多い気がしました。




最近あそびに来るお母さんたちは
「1歳で幼稚園プレを決めないといけないって本当ですか?」
とか
「まわりは保育園に入る人が多くて、働かなきゃいけないかしら」
とか
「仕事をしていない自分が、悪いことしているみたいな気持ちになってくる」
とか

子育てをとりまく状況が、最近急に変わってきて
いろいろ迷っていたり、

うわさや情報がありすぎて、
どれを信じていいかわからなくなってしまう
と聞くことが多いような気がします。

大事ないのちを産み、ここまで育ててきたあなたなら、
きっと、自分の直感をもっと信じても大丈夫。

子どもは一人ひとりちがうように、
あなたも、まわりと同じ子育てをしなきゃと、焦らなくても大丈夫。

そう思います。

横浜Umiのいえの、
齋藤麻紀子さんがとても素敵なメッセージを公開しているので、
ぜひ読んでみてください。

麻紀子さんとは知り合って20年。
ずっとずっとお産と子育てと学びに心を注いできた
ハートのとてもあたたかい人です。

















2013年2月3日日曜日

4) 2歳までに集団で過ごした方がいいって、本当?

「預けるのはまだ早い、かわいそう、と家族に言われる」
「3歳までは親がそばにいてあげないと」
そんな話をよく耳にします。
ところが「もう自分だけで子育てするのは大変」と悩むお母さんが、
悩みとは裏腹にそう言っていることも多いのです。
それがちょっと気になります。

世界乳幼児精神保健学会という研究機関が、地域のつながりが極端に減った今は、生後4カ月頃から保育園などの落ち着いた温かい環境の中で育つことが、子どもの自己肯定感を高めると発表しました。
生後4カ月とはさすがに私も驚きましたが、2歳までにというデータ、3歳までにというデータ、欧米を中心に各国で乳幼児期の保育の必要性の研究が行われ、注目されています。
なかには数十年にわたる追跡調査があったり、学業成績や成人後の生活水準への影響まで唱える報告もあるほどです。

でも大切なのは、「早くから預けなくては」と焦ることではありません。
あなたのまわりに育児を一緒に楽しめる仲間がいて、いろいろな大人や子どもと触れ合ってのびのび育つ環境があれば、3歳まで家庭で育つことはとても素敵なことです。
大切なのは、3歳児神話にしばられる必要はないということ。
子どもと一緒に過ごす生活を楽しむのもいいし、
預けることを選んでも大丈夫。
お母さんが一番安心できる子育ての方法を見つけていいのです。
頼れる人がいなくて育児がつらいと思っているのだったら、
それでも自分で育てなきゃと頑張りすぎないで。
少し息抜きをして、ホッとしてみてください。
すると子どもと一緒の時間を楽しむエネルギーがわいてきます。
愛情は時間の長さではなく、
たとえ短い時間でも、いかに子どもと向き合うかです。
ていねいな保育を受けていれば、たくましさや生活力も身に付き、
人と関わる力、自己表現、好奇心、運動能力、
いろいろな力をつけていきますよ。

小さいうちは少人数の集団で、
近所で預かってもらうような安心感のある自主保育や、
家庭的な一時保育室も、
家庭からの第一歩にいいかもしれませんね。




3) 母子密着が、いちばん大変。社会とつながろう。

子どもの面倒だけでも大変なのに、ほかの仕事を増やすなんて考えられない、
一人目の子どもをもつお母さんは、特にそう思いがちなようですが、
それは、本当でしょうか。
ぺんぺんぐさでも、はじめは時々そんな心配事が聞かれましたが、実際当番仕事にはすぐに 慣れて、
ぺんぺんぐさを始めて、毎日が楽しくなった!」という声が増えました。
 「自分の気持ちを口で言うのは得意ではない・・・」とはじめは自信なさそうだったお母さんたちが、
今は胸をはってとびきりの笑顔で言っています。
「住みにくくて、引っ越しをずっと考えていたけれど、引っ越さなくてよかった」と、
この間2人が打ち明けてくれて、保育者として仲間として本当に嬉しい言葉でした。

子どもとの時間が中心の毎日は、近所の付き合いの少ないこの時代、
「母子密着」を引き起 こしかねません。
母と子だけの時間が続くと、お母さんだけが頼りなので、抱っこをせがんだり、
遊び相手を要求することが増えてきます。 刺激が少なすぎるので、子どもがもてあまして、
泣いたりぐずったり、わがままを要求することも増えてきます。
お母さんはますます自分の時間がなくなり、思うようにいかないわが子に、イライラが募ります。
お母さんもいつも目の前にいるわが子が気になって、小さな問題にも見逃せなくなりがちです。
お母さんのイライラが子どもに伝わり、子どもはますます不安定になりがちです。

そんな悪循環は、子どもの成長にいいわけありません。
少しの仕事は、お母さんの気分転換になります。
生活に張り合いが生まれると、 不思議なことに、今までダラダラやっていた家事などが、はかどります。
役割をもつと「社会とつながっている」「社会に役立っている」という安心感も生まれます。
誰かとつながっていれば、子どもとの上手な過ごし方のコツも教えてもらったりします。

ひとりで子育てしないで。
育児だけにすべてをそそがないで。
安心感が、一番子どもにいい影響を与えるのですよ。
そして、育児が不思議と楽しくなるのです。